こんにちは、株式会社ラムセス代表の池田です。今回は遺言書についてご紹介させていただきます。昨年、我が家の家人が亡くなり一周忌を迎えるところですが、仕事柄、遺言書については多少の知識がありましたので、皆さまにも遺言書の作成が非常に大切な事だとお知らせしたく、この場をお借りしてご紹介させていただきます。
遺言書を作成する目的としてまずあげられるのが、自身が死んだあとの親族間における紛争の予防です。死んだあとは自分が間に入って話を聞くことはできませんので、遺言書で防げるなら書いておきたいですね。当たり前の事ですが遺言書は生きている間にしか書く事ができませんし、意思決定ができるほどに判断能力が十分である必要がありますので、認知症などになると書けなくなります。
特に子どもがいない夫婦や独身の方は遺言書を作成しておいた方がよいと思います。あなたが思ってもいないような方に財産を取得する権利が発生してしまうこともあるからです。例えば、口も聞いた事のないような甥や姪、疎遠になっている兄弟姉妹など、親族が多い方ほどこの幅は広がっていきます。人生最後の意思決定ですから自分の思いが叶うようにやはり遺言書は残しておくべきですね。
遺言書の作成で不安なことに、「高度な知識が必要」「内容の変更ができない」「財産は自由に処分できない」などの悩みがあるようですが、シンプルな遺言は「私の全財産を○○に相続させる」の1行でOKですし、遺言の内容変更はいつでもどこでも可能で、譲る予定の財産も自由に処分ができます。
日本で遺言書を作成する人は、他の国と比較すると少数のようです。死と向き合うタイミングは難しいですが、いつ訪れるかわかりませんので、今から遺言書を書き始めても決して早いということはないと思います。