不動産投資のリスク③【エリアリスク】

今までの記事では不動産投資の空室リスク・修繕リスクについて取り上げておりましたが、今回の記事では「エリアリスク」について取り上げたいと思います。

投資家の皆様が不動産を探される時に一番着目しているのは【利回り】だと思います。その中で高利回りを探していると必ず地方の不動産が候補に挙がってきます。地方は人口が少ないことから賃貸需要が少なく「空室リスク」が高いというのは、皆様想像に容易かと思います。ここで落とし穴があるのは地方の都市部です。

落とし穴①「需要と供給」

「地方といっても、都市部は商業地区が発展しており安心です。」
と営業マンから話を持ち掛けられます。
例えば、札幌は都市人口も195万人で都市部も成熟しており、一度足を運んだ方であれば、この都市での賃貸経営は安心できると考えることでしょう。
しかし、実際の札幌の賃貸実情は、賃貸需要よりも賃貸供給が大きく上回っており、多大な空室リスクを抱えることになります。

落とし穴②「広告」

空室に賃借人を仲介してもらう時に、オーナーは不動産業者に賃料の1カ月分の【広告費】というものを支払うことが一般的です。しかし、札幌ではあまりに空室の賃貸物件が多い為2~3カ月分は必要となります。ここで『地方でも都市部であるから安心!!』と【広告費】を1カ月分にしてしまうと、お客様の案内すら入らないといった現実に直面します。

賃貸事情をよく把握することが大切!

札幌のような賃貸事情を抱える地方都市は、主に下記の状況が当てはまります。

  1. 交通網が綺麗に整備されており、徒歩圏内のエリアが多い。
  2. 山坂の無い平坦な地形の都市
  3. 大規模な都市開発によって整備された都市

こういった都市は、住むには便利とされる土地が多いので、賃貸物件が過供給されている可能性が極めて高いのです。

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